Hot Topics
『先生ごめんなさい』今謝りたい過去の過ち

高校時代の私は部活にも属さず

高校時代の私は部活にも属さず、かといって勉強に精を出すわけでもなく、今考えると無為な毎日を過ごしていました。
2年の後半になって、こんな私でもこの学校に何かしらの足跡を残したいものだと考えるようになりました。

似たもの同士集う友人たちと話し合って、新しいクラブ活動を始めようと言うことになったのです。
気軽に集う場所がほしいだけなので、文化系のクラブ、そして理科系のクラブで唯一存在しない「地学部」にしようということになったのです。
手順としては、顧問の先生を誰かにお願いし、愛好会というところからスタートをし、秋に行われる生徒総会にかけて、部費の降りる同好会に昇格するところまでを、とりあえずの目標にして、実行に移しました。

地学のE先生に顧問をお願いすると、たぶん向学心を期待されて、しぶしぶではあったものの、引き受けて下さいました。
地学準備室を部室にして、集まってしゃべっているうちに、「岩石顕微鏡」なるものの箱を見つけ、物珍しさにあれこれ触ってみました。
岩石のプレパラートがたくさんあって、顕微鏡でのぞくと、それはきれいな輝きで迎えてくれました。

しかし、操作方法を知らない杜撰な扱いで、接眼レンズを押しつけてしまい、何枚かを割ってしまいました。

大して気にもとめずに何日か過ごすうちに、突然その顕微鏡が準備室から消えてしまいました。
きれいな輝きをまた見たいと思いましたが、ついに見られずじまいでした。
そんなこんなで、無事同好会に昇格を果たして、卒業を迎えた時にE先生がおっしゃいました。
「あの岩石顕微鏡にはやられました。
気づいた時にはすでに遅く、貴重な見本を何枚も破壊されていて。」先生、本当にごめんなさい。

Copyright (C)2017『先生ごめんなさい』今謝りたい過去の過ち.All rights reserved.